最近の車内は「無言」が基本? タクシードライバーが「客と会話」をしなくなったワケ(WEB CARTOP) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview!
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/36196bcbb659f4484c41f0b527a660726474b3eb/

(前略

そもそもタクシー運転士が新人研修を受けるときには、「乗客と話をしてもよいが、プロ野球と政治の話はするな」と教えられるようだ。乗客が応援しているチームを運転士がこき下ろせばたちまちトラブルとなる。政治でも支持政党などが異なればたちまちトラブルとなるので、世論を二分するような話題は極力避けるようにとされている。ただし、タクシーの車内というのは不思議な空間であって、ときどき初対面の運転士に人生相談や、自分のごくプライベートなことを話してくる乗客も意外なほど多いようである。

ただし、現状の世の中は分断化が進み、ジェネレーションギャップも以前より激しくなってきている。女性の乗客ならば、何気ない男性運転士の発した言葉によりセクハラに発展するなど、会話さえしなければトラブルにならなかったといった事案が増えているようである。

筆者は自宅最寄り駅からタクシーによく乗るので、何人かの運転士さんと顔見知りになっている。タクシーに乗り込むと、「久しぶり」とか「今日は早いね」などとまず声をかけてもらい、車内での会話も弾み、自宅近くになると「いつもの場所でいいんだよね」と言ってくれ、いつもの場所にタクシーを停めてくれる。いい歳したオッサンである筆者は、このようなやりとりは親しみもあって好感がもてるのだが、年頃の女性ならば恐怖に感じてしまうだろう。価値観など世の中が多様化し、そして何かと物騒になってくると、同じことでも受け止める側次第でずいぶん印象が変わってくるのがいまの社会なのである。

(後略