[東京 15日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は15日の閣議後会見で、為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要との認識をあらためて示した。為替の「過度な変動は望ましくない」との基本認識も示し、「為替市場の動向は高い緊張感を持って注視している。行き過ぎた動きには適切な対応を取りたい」と語った。

為替介入に踏み切る水準に関しては「絶対的な数字があってそれを防衛するためにやるということではなく、まさにボラティリティーの問題」との認識を示した。

その上で「変動がどうかとか、ファンダメンタルズに基づいていればある意味、その通りだと思うが、そうした中において投機筋の動きなどがあれば、企業の将来的な経営計画や家計にも影響する」とし、「そういうことがあれば然るべき措置を取るということだと思う。絶対額があって、これを過ぎたらやるとかそういうものではない」と述べた。
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