米国でこのほど、飲食店などの不注意で客がけがをしたとして、客が店側に高額の損害賠償を求める訴訟が相次いだ。

7月には、米マクドナルドのチキンナゲットが危険なほど熱く、女児がやけどをしたとして、家族がマクドナルド側に損害賠償を求めていた訴訟の評決があった。
フロリダ州ブロワード郡の陪審は、総額80万ドル(約1億1600万円)の損害賠償の支払いをマクドナルド側に命じた。
米CNNが報じた。

問題とされたのは、フロリダ州のドライブスルーで販売された、「ハッピーミール」のチキンナゲット。
家族側は、「ナゲットは、法外に、危険なほど熱かった。ナゲットが落ち、4歳の娘の足と車の座席の間にはさまり、やけどを負った」と主張した。

 陪審は、マクドナルドとフランチャイズのオーナーの責任を認め、熱いナゲットに関する適切な注意を怠ったと指摘。
けがと、将来的な苦痛の代償として、計80万ドルの賠償を命じた。

 米ボストンでは、イタリアの食材を扱うレストランや食料品店を展開する「イータリー」で、女性が床に落ちていた生ハムで滑って転倒し、けがをしたとして、店側に5万ドル(約730万円)の損害賠償を求めて提訴した。
15日、AP通信が報じた。

 報道によると、女性は昨年10月、イータリーの試食エリアを訪れた際、床に落ちていたプロシュートを踏み、滑って転倒して左足首の骨を折った。
約7500ドル(約110万円)以上の治療費がかかったという。
弁護側は、イータリーが床の掃除をないがしろにしたと指摘している。

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