アドブロッカー企業に移籍した元 Google 幹部、今日のデジタル広告について語る

8/16(水) 8:51配信

デジタル広告に関して言えば、アドブロッカーはしばしばアドテクの世界と対立してきた。
業界団体からは広告モデルで成り立つ経済を脅かすと疎まれ、一方でユーザーからはデータプライバシーやユーザーエクスペリエンスの守護者と歓迎される。

このほど、アドブロックプラス(Adblock Plus)の親会社であるアイオー(Eyeo)が、
Googleの幹部従業員だったヴィガード・ジョンセン氏を引き抜き、最高製品責任者(CPO)として迎えた。
同氏は10年間Googleに在籍し、アドフラウド対策のほか、広告ブロッカー、同意管理ツール、
各種の収益化ツールなどのプロダクトマネジメントをはじめ、多くの重要な取り組みに携わった(Google以前はスパイダーアイオー
[Spider.io]でCOOを務めていたが、Googleが2014年に同社を買収した)。

「オンライン広告体験の改善に取り組むために、家族全員でロンドンからアメリカに引っ越した」とジョンセン氏は語る。
「Googleは長年、この問題に真剣に取り組んできた。消費者が広告ブロッカーなど不要だと思うほどに、
ユーザーエクスペリエンスを改善するにはどうしたらよいのだろうと」。

米DIGIDAYとの取材のなかで、ジョンセン氏はアイオーへの入社を決めた理由を
「広告ブロッカー(同氏は広告フィルターとの表現を好むが)の進化だ」と述べ、
「オンライン広告のエコシステムが、ユーザーとコンテンツクリエイターにとって有益な形に改善する余地はまだ残されている」と語った。


https://news.yahoo.co.jp/articles/85adc3429041c1cbb5fdbe0743a6fe0685abb516?page=1