[11日 ロイター] - 米電動トラックメーカーの二コラは11日、先ごろ発生した火災についての調査でバッテリーパック内の冷却水漏れが原因であることが判明したため、これまでに納入した電動トラックすべてをリコールし、販売を停止すると発表した。

二コラの広報担当者はロイターに対し、ディーラーと顧客に納入済みの全部で209台の電動トラックを回収し、全関係者に連絡を取っていると述べた。

同社によると、この問題による負傷の報告はない。また不正行為やその他の外的要因が火災を引き起こしたとは考えにくいと説明した。

6月にアリゾナ州フェニックスの本社でトラックが炎上し、調査を開始した際には不正行為の疑いがあるとの見方を示していた。

同社の安全・エンジニアリングチームによる内部調査の結果、車両が出火した原因はバッテリーパック内の部品である可能性が高いと示唆した。

サプライチェーン(供給網)の目詰まりと需要低迷で苦戦する二コラは、電動トラックは受注生産のみとし、水素燃料電池トラックの開発に軸足を置くことを決めた。

同社は追加資金を待ち望む中、企業として今後12カ月存続する能力に相当な疑いがあると2月以降に3回警告している。

https://jp.reuters.com/article/nikola-recall-idJPKBN2ZP013