メガネスーパーの顧客情報、最大4千件超が流出か 視力の測定結果も

眼鏡チェーン「メガネスーパー」で、最大4千件超の個人情報が流出した恐れがあることがわかった。不自然な流れで元従業員の会社に譲渡された2店舗で、メガネスーパーの情報管理システムが不正に閲覧されていた。情報の一部は不正に使われた疑いもあるという。

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運営会社のビジョナリーホールディングス(VH)が15日に発表した。同社は政府の個人情報保護委員会にも報告している。

VH社によると、都内の2店舗が昨秋に元従業員の会社に譲渡された後、今年3月までメガネスーパーの顧客データを検索できる状態になっていた。今年8月に調べたところ、2店舗で4061人分を検索した形跡が見つかった。対象は2店舗の利用者に限らないという。

また、個人情報を含む視力や聴力の測定結果など計5858件の資料が、2店舗に残されたままの可能性があることも判明した。

VH社が設けた第三者委員会は、2店舗の事業は業績が悪くなかったのに、前社長の主導によって元従業員の会社へ不当に譲渡されたと認定した。前社長は「2店の採算が悪かったのは間違いない」とし、閉鎖を求めたのは自分ではなく担当幹部だったと主張している。

朝日新聞は2店舗を営む元従業員の会社側に取材を申し込んだが、16日時点で回答は得られていない。

https://www.asahi.com/articles/ASR8J6D82R8JULFA00Q.html