東南アジア発ホテル、開業ラッシュ 高級路線、訪日客受け皿

東南アジア系のホテルが関西に相次ぎ進出している。タイの財閥系企業2社が6月と7月に京都、大阪へそれぞれ出店したほか、令和6年と7年にはシンガポール系の3ホテルが開業を予定。経済成長が続く東南アジアにとって日本は人気の観光地となっており、その受け皿として訪日客需要の取り込みを狙う。円安基調も投資欲に火をつけている。

「長年抱いていた日本進出の夢がかなった」。タイのホテル大手、デュシット・インターナショナル幹部のシラデジ・ドナバニック氏は感慨深げにこう語る。

同社は「アサイ京都四条」(京都市下京区)を6月に開業し、JR京都駅近くでも9月に旗艦ブランド「デュシタニ」のホテルを日本で初めて出す。大阪や東京でもホテル展開を検討している。

新型コロナウイルス禍前、タイは東南アジアからの訪日客で最多を占めていた。6月時点でコロナ禍前の約8割まで戻っている。

タイの大手、センタラホテルズ&リゾーツも7月、大阪・難波に「センタラグランドホテル大阪」を開業した。施設の運営受託にとどまらず、開発に向けて大成建設や関電不動産開発と合弁会社を設立し、建設費300億円超の半分以上を出資したことからも並々ならぬ意欲が伝わる。


ホテル業界関係者は「日本では欧米系ホテルのブランドがほぼ出そろう中、(センタラは)国内のデベロッパーにも目新しく、高級感あるホテルを誘致できる利点は大きい」と指摘する。

センタラは「円安が進む今が投資の好機」とし、京都や東京でも「四つ星クラス以上のホテル」の開業を検討する。

一方、コロナ禍後の訪日客でタイ同様に勢いがあるのがシンガポールだ。6月はタイ(5万1300人)をしのぐ5万4600人で、東南アジア首位に躍り出た。

こうした中、シンガポール系ホテルも開業を控える。バンヤンツリー・ホールディングスは4年3月、京都市内で「ダーワ」「ギャリア」ブランドをそれぞれ開業。旗艦ブランド「バンヤンツリー」を同市内で6年春に、神奈川・箱根でも8年に開業を予定しており、日本での拠点を一気に7軒へ広げる。

また、カペラホテルグループは大阪・関西万博が開幕する7年春に合わせ、大阪市の大阪城公園近くで「パティーナ大阪」を開業。同年夏にも京都市の小学校跡地を活用して旗艦ブランド「カペラ」を出す。

https://www.sankei.com/article/20230818-S5WTMYSM2JNJ5I7FKXYD6KI6RU/

ショボいジャップホテルに勝てると分かり出展ラッシュwww