滋賀県の琵琶湖で8月7~14日の8日間に3人が遊泳中に溺れて亡くなった。いずれも県外から訪れ、大津市北部の湖岸で泳いでいた。ほかにも事故当時の状況には共通点があった。安全に遊泳し、危険を避けるにはどうすればよいのだろうか。

 大津北署などによると、7日、大阪府枚方市の小学4年の男児が琵琶湖で溺れて亡くなった。サッカークラブの子供26人とコーチの大人2人で訪れていた。

 9日には京都市山科区から訪れた会社員の女性(47)が亡くなった。友人ら2人と訪れ、バーベキューや飲酒をした後で泳いでいたという。14日、京都府京田辺市から訪れたスリランカ人の男性(48)も亡くなった。友人ら5人ほどで遊泳していたという。

 事故があったのは、いずれも琵琶湖の西側の湖西(こせい)地域だ。女性と男性が亡くなった場所は、大津市南小松の近江舞子北浜水泳場。男児が亡くなったのは約2・5キロ南側の水泳場付近だ。

 県警地域課によると、昨年までの5年間、6~9月の夏場に琵琶湖での遊泳中に起きた水難事故は計18件で、13人が死亡した。この18件をみると、うち12件が大津市北部から高島市にかけての湖西地域で起きていた。

 同署によると、湖西では湖底がすり鉢のように急に深くなっていて、遊泳区域を示すブイの内側でも水深が2~3メートルになることがある。「ブイの内側だから安全」とは言えないという。

 また、上の層と下の層の水温に差がある。驚いて足がこむら返りを起こす可能性もあり、注意が必要だという。

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