就職したくても就職できなかった人が多い世代。また、派遣社員という雇用形態が一般化し、正社員として就職できなかった人は、派遣社員を選ばざるを得なかった。
日本は残念ながら新卒至上主義であるため、新卒で正社員になれなかったことがいかに彼らのアイデンティティの形成に大きな影響を与えたかは想像に難くない。
そして就職氷河期といわれるこの時期に2chが誕生し、小林よしのりの「戦争論」に影響を受けた層が2chに集うようになる。
自信を失っていた彼らにとって、ネットに描かれた偉大なる日本像は魅力的に映り、日本人であることが主なアイデンティティとなるまでに時間はかからなかった。
更に2002年に開催された日韓Wカップを契機に、彼らは韓国という共通の敵を見つける。
自分たちのような優秀な民族が就職できないのは在日韓国人が仕事を横取りしているからだとか、在日特権があるからだとか、自分たちの不幸は全て韓国人によって作られているという陰謀論も、自己を防衛するために生まれたものである。
20代でネトウヨになった彼らは卒業することなく、今も尚ネトウヨをやっている。
http://blog.livedoor.jp/ntuy_hyakka/archives/11044427.html