理解のある彼くん」と恋愛市場への怨嗟


プレイボーイにとって格好の獲物として、暴力と搾取を受け続け、若い時代を棒に振るのが果たして「恋愛強者」と言えるでしょうか。視野を少し広げてみれば、女性には女性のリスクや生きづらさが存在すると分かると思います。

そして、身も蓋もない話ですが、若いうちでも非モテとして「弱者男性」と同じフィールドに立たされる女性もいます。そんな過去を持つというある女性は自分のネット連載記事でこう語りました。「『女は陰湿』とよく言われるが、男も陰湿だ。ただ、『女にとってダサい』からカッコつけて陰湿な面を隠しているだけなのだ。自分はカッコつけてもらうに値しない女だったから、陰湿な男は数多く見てきた」

話は逸れてしまいましたが、要は「男女の恋愛には別ベクトルの生きづらさがあり、そこに優劣はない」という話です。「性愛に至るなら、美人局(つつもたせ)やハニートラップでもいいのか」「搾取どころか誰にも言い寄られず拒否され続けて耐えられるのか」と問いかけてみるといいかもしれません。ストローマン論法に過ぎませんが。

https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=2838