みんなの広場
テレホンカードは非常用品=アルバイト・佐藤建・41(東京都)

 先日、携帯電話を家に忘れて外出したところ、そんな時に限って電話をかける必要に迫られた。
幸い、近くに公衆電話を見つけたのだが、いざ電話をかけようと硬貨を入れたら、なぜか返却口から戻ってきた。

 一瞬、「何で?」と思ったが、すぐに気付いた。公衆電話で使えるのは10円玉と100円玉だけ。
そんなことも忘れていた僕は、50円玉を使おうとしていた。それほど公衆電話の利用は久しぶりだったのだ。

 電話を済ませた後でふと、考えた。昔は財布の中に必ずテレホンカードを入れていた。その習慣をやめたのはいつ頃だったろう。
自宅への置き忘れはともかく、通信障害などで突然、携帯電話が使えなくなる事態は起こりえる。

 そう考えると、テレホンカードは非常用品の一つなのかもしれない。
昔と比べ、公衆電話も設置台数が減っているが、テレホンカードは今でもコンビニなどで購入できる。「防災の日」を前に検討したい。

https://mainichi.jp/articles/20230823/ddm/005/070/002000c