経済成長に必要な人材確保に移民受け入れの議論は不可欠

田原:なんで移民の議論は出てこないんですか?産業競争力会議で移民の議論なんか出てこないじゃないですか。

竹中:いや、私はしていますよ。他の人が賛成しないから出てこないんですね。
私は産業競争力会議の議論で最後の最後まで言っています。
「移民」という言葉だといろいろイメージするものがあるので、
「経済成長に必要な人材確保と人材交流については、官房長官の下で長期の議論をする場所を作ってほしい」というふうに言っています。

田原:多分、6月の中旬の報告には出てこないんじゃないの?

竹中:わかりませんね、まさに今それをやっています。私はそのことは退かないでちゃんとやるべきだということを主張しています。

田原:その場合、移民の規模はどのくらいですか?

竹中:まだまったくその辺はわかりません。ただ、毎年毎年、2030年を過ぎると日本の人口って100万人強減ってくるんですよ。
そうすると、たとえば私の学生、とくに女子学生なんかに「いちばん欲しいものは何か」と聞くと、
ほとんどの人がメイドさんだって言いますね。だって自分が働くには必要ですから。
ただし、ルールをちゃんとしないと社会が混乱するというのも事実ですよ。
だから、ちゃんと議論しましょうと私は言っているわけで、無条件で受け入れるなんてことはできないですが、
そんなふうにタブーを作っちゃいけないんですよ


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