日本人の5人に1人が水虫
 水虫に悩まされている日本人は5人に1人に上る。水虫の原因は、カビ(真菌)の一種である「白癬菌」の感染。
 白癬菌は、床やバスマット、スリッパなどさまざまなところにいるので、付着したら必ず感染するというものではないにしても、ふだんから白癬菌を取り除く対策が大切になる。
 具体的には、「こまめに足を洗う」「乾いたタオルで拭う」「足を蒸らさないようにする」「足の蒸れる靴を長時間はかないようにする」
「職場ではサンダルのような通気性のよいものに履きかえる」などの対策が効果的だ。
 足白癬を放置していると、白癬菌が爪に感染して、「爪白癬(爪水虫)」になることもある。爪の下に水虫が住みつくと、完治するのに時間がかかる。
爪白癬は、日本で1,000万人以上が発症しているとみられている。

水虫を予防・改善するための9ヵ条
1 自分の足がどんな状態になっているかを、鏡を使ってチェックする。足の痛み、切り傷、ひび割れ、水ぶくれ、発赤なども見る。
2 毎日入浴し、足の裏全体、指と指の間を1本1本、石鹸をつかい優しく丁寧に洗う。
3 ナイロンタオルや軽石ではごしごしとこすらない。傷をつけるとそこから白癬菌が侵入しやすくなる。
4 入浴後は足の裏、指と指の間を、タオルで十分にふいた後でよく乾かす。
5 蒸れにくい靴やサンダルを履く。水虫が好む湿気の多い靴は続けて履かない。2足の靴を交互(1日おき)に履くなどして工夫する。
6 乾燥しているときは保湿も大切。足が乾燥すると皮膚のバリアが破綻し、いろいろな菌が入りやすくなる。保湿をして、皮膚のバリア機能を維持することが役立つ。ただし、指と指の間には保湿剤は塗らない。
7 サンダルやスリッパなどは他人と共有しない。
8 プール・スポーツジム・ホテル・温泉の脱衣場、素足で歩く公共施設などに行った後は、帰宅後に足を洗う。
9 足に異常がみられたら、皮膚科を受診して治療を受ける。

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