東京大学の辻健教授は、「気象と地震は関係している」として、季節ごとの海面の高さに注目をする。
一般的に夏は海面が高く、秋から海面が下がり始め、冬場は海面が低い。歴史を振り返ると、海溝型の巨大地震は秋から冬に起きていることが多い。
気象庁では9月から11月を秋、12月から2月を冬と定義しているが、関東大震災を引き起こした関東地震は1923年9月1日に発生し、その約220年前にほぼ同じ揺れに見舞われたとされる江戸の元禄地震は1703年12月31日に起きた。南海トラフ沿いでは、684年の白鳳地震から1946年の南海地震までの13回中、9月から11月に3回、12月から2月に7回、8月に3回。
辻教授は海溝型の巨大地震が特に冬に起きやすい理由を「地震が起きやすいプレート境界を押さえつけている海面からの力が、冬は海面が下がるため弱くなり、角度の緩いプレート境界断層の摩擦が小さくなることが原因の一つに考えられる」と解説する。
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