山形県は11日、熱中症対策として県内全ての公立中学校と県立・私立高校の体育館に移動式冷風機(スポットクーラー)の設置を進めると発表した。県内で7~8月、熱中症疑いによる生徒の死亡や救急搬送が相次いだことを受けた。

 11日発表した2023年度一般会計補正予算案に事業費3億900万円を計上し、各校の導入費を補助する。導入時期は今年冬以降になる見通し。

 対象は県内の公立中と県立・私立高の計164校で、体育館や柔剣道場に各1~2台の設置を想定する。1校当たり100万円を上限に、中学では県が市町村に対して2分の1、高校は全額を補助する。

 小学校は設置の対象外となったが、吉村美栄子知事は11日の記者会見で「中学・高校では体育館で部活動や激しい運動をするため、熱中症のリスクが高いと判断した」と説明。導入予定のクーラーについて「体育館全体を冷やすまではいかないが、クールダウンに有効活用してほしい」と述べた。



熱中症疑いで死亡・搬送例相次いだ山形県、公立中と県立・私立高の体育館に冷風機設置へ(河北新報) - Yahoo!ニュース
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