https://mdpr.jp/news/3946893
2023.09.12 16:40

音楽レーベル・origami PRODUCTIONS、ASTERI ENTERTAINMENTを運営する株式会社FRAGMENTのCEO・対馬芳昭氏が12日、ジャニーズ事務所の性加害問題について声明を発表。ジャニーズ事務所から得た営業利益全額を寄付すると明かした。

対馬氏はSNSを通して発表した声明にて「ジャニー喜多川氏による性加害、そしてジャニーズ事務所による隠蔽の問題が明るみになりました。取引先であり同じ音楽業界にいる私もこの件に向き合い、反省する必要があると強く感じております」と表明。ジャニーズ事務所とは、不定期であるものの「2014年から約9年間に渡り」取引があったことを説明し「弊社に残った営業利益は過去を遡ったところ、約86万円になります」と明らかにした。利益の内訳については「テレビ、ラジオの共演もありますが、ツアーバンドや楽曲アレンジに対する対価が主になります。(作詞、作曲、プロデューサー印税はありません)」としている。
中略

その上で対馬氏は、7日のジャニーズ事務所の記者会見を受け「『性加害の上に成り立っていた会社の繁栄の一端を担った』という事。そして逆に『弊社の繁栄の一部もジャニーズ事務所からの売上である』という事。また『被害を訴えている方々がいるのにも関わらず気を止める事なく利益を優先した』という事」という事実に「向き合う必要があります」と内省。

「クラスにいじめがある噂を聞いているが、それを誰にも報告する事なく静観する事は結果として加担している事になります」「大人である私は加担した側にいたという事を認識すべきだと考えております」とし「自分の利益や立場よりも抵抗できない子供達を守る事を最優先に考える、そして盲目的に強者の側に付き弱者の声を潰すという構造を改善する、日本がそういった社会へとアップデートしていくために必要なのは、一人一人が当事者意識を持つ事だと考えております」と付け加えた。

さらに「そのような考えから、私個人としてはこれまでの利益をそのままにしておく事はできない、という結論に至りました」とし、86万円全額を「子供の虐待や貧困に支援をおこなっている団体に寄付する事に決めました」と報告。最後には「長きに渡り被害に遭った方々の声を無視し、利益を優先した事に関してここで謝罪いたします。自分の身を守る事を優先した過去の自分を大変恥ずかしく思います。子供に対する性的搾取、性的虐待、マインドコントロール、グルーミングによって繁栄するような構造を問題として認識し、然るべき対応を取るよう自分自身に言い聞かせる必要があると感じております。また、自身の行動も省みて加害者にならないよう肝に銘じていこうと思います」と反省の弁を述べている。

全文はソースをご覧ください