現代では専門分野の細分化タコツボ化が進んでいるから、通史や総論を書く人はどうしても個々の分野の専門家から批判されることになる。
フランクの「リオリエント」の中の日本中世史の記述なんかは安良城盛昭の太閤検地論を下敷きにしたと思しきもので、「なんでいまさら安良城盛昭?」と感じたけど、あれはThe Cambridge History of Japanが安良城太閤検地論を紹介してたのを鵜呑みにしたからだとか。
つまりフランクほどの学者でも、自分の専門分野以外ではそういうレベルのものを読み飛ばして書いている。

だからといって通史や総論、歴史哲学的なものが不要とは思わないけど