「サピエンス全史」「銃・病原菌・鉄」などの「ポップ人類史」、マジモンの人類学者に痛烈批判される [373226912]
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どうでもいい仕事が蔓延するメカニズムを解明した『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』の著者である人類学者のデヴィッド・グレーバー氏の遺作となる『万物の黎明』。 ベストセラーとなっている人類史の著書の数々を批判しています。
「ポップ人類史」を根本から批判
『万物の黎明』のひとつのもくろみは、ユヴァル・ノア・ハラリやジャレド・ダイアモンド、スティーヴン・ピンカーなどのベストセラーの著者たちのテキスト、いわゆる「ポップ人類史」を根本から批判することにある。かれらへの言及と批判は、本書の随所にあらわれる。
かれらのほとんどが、人類学にも考古学にも門外漢である。しかし、かれらは人類学や考古学の領域でのめざましい近年の発見をつまみぐいしながら、旧来のパラダイムに巧みに適合させた著作を書いている。
そしてそれによって人は、世界の見方を揺るがせにすることなく、新奇な発見をたのしむことができる、と。その批判は、辛辣である。
「わたしたちの議論展開に性急さのようなものが感じられるとしたら、その理由は、現代の著述家の多数が、ホッブズやルソーといった啓蒙時代の偉大な社会哲学者の現代版はわれなりといった風情で、
おなじ壮大な対話を(ただし、かつてよりもより的確な登場人物でもって)演じてたのしんでいるようにみえるからだ。
この対話が依拠するのは、わたしたちのような考古学者や人類学者をふくむ社会科学者の経験的知見である。しかし、実のところ、かれらによる経験的知見の一般化の質はとても向上しているとはいいがたく、
いくつかの点では劣化してさえいるようにおもわれる。いずれの時点かで、子どもたちからはおもちゃをとりあげなければならないものなのだ」
https://toyokeizai.net/articles/-/703409?page=2 サピエンス全史と重病原菌鉄をどうしても否定したくて仕方ないのは
環境要因じゃなくて人種間の知能の差に話を持っていきたい優生思想の持ち主だからだろ >>107
個人的には否定する人たちはそこまで読み込めてないと思うんだよな
そもそも本を読んでないというか読んでも理解できてないというか
銃病原菌鉄がなにを主張してるのかも知らなかったりする
「世間で話題になってるなんか頭良さそうな本」を否定したいだけなのではと思ってる
もちろん専門的な反論は別として >かれらのほとんどが、人類学にも考古学にも門外漢である。
>しかし、かれらは人類学や考古学の領域での
>めざましい近年の発見をつまみぐいしながら、
>旧来のパラダイムに巧みに適合させた著作を書いている
これと全く同じ手法で
出版社に自分のことを「知の巨人」って賞賛させて
ニチャニチャしてた人が一昔前にいたんだけど皆覚えているかな? まあ俺の中では歴史本じゃなくてビジネス書って括りだわ
飲みの場でのネタの一つにはなるかなレベル サピエンス全史は人類は小麦の奴隷とか
狩猟採集民の幸福度を、怪我で死んだり、間引きされる赤ん坊の存在を無視して高いとしたり
おかしいとこあるけど
重病原菌鉄やジャレドダイヤモンドのほうはそんなにおかしくないんじゃねーの カンブリア爆発のグールドみたいに内容はお粗末でも大衆に広く知ってもらう意義はあると思うんだよな
知った子供の中から未来の研究者が生まれるわけだし >>106
私はそうは思いません
メディアとか声のでかい奴に騙されんなよ!てのを正しく教えてくれる、リテラシー版学問のすゝめ2.0です ただの読み物ならいいけど、共産主義だと発展史観とか原始共産制とかガチ信者みたいになって弾圧までしてたからカルトの害悪と変わらなくなるわな レヴィストロース「文明でマウントをとろうとする人、全員バカですw」
サウトル「でも歴史を軽視していい理由にはならないよね?」
レヴィ「プギャオオオオオオオオン!www」 細分化して重箱の隅をつつくことが学問になってしまって大局的に俯瞰したスケールのある大家みたいなのがどんどんいなくなってるよな >ダイアモンドのような語りが、決定要因をどこにおくかにちがいはあれ、
>つまるところ、この世界を宿命的必然にゆだねていることがよくわかる。
>そして、それが人間の歴史のなにをみないでいるのか? トラスカラの王なき民衆世界であり、
>権力を拒絶するかれらの複雑な意思決定システムであり、つきつめれば歴史の流れに介入する人間の意志である。
学問的に考えるなら人間も世界の一部でそれを超えるような人間の意思なんてのは
存在しないだろうってのが自然だから前者の方が正しいだろ
現代人の著作を否定しながら過去の著作は無条件に賛美したり
単なる前時代的な人間賛美や懐古主義で文句付けてるだけじゃないの? 生物学者VS歴史学者みたいになってない?
生物学的アプローチだと環境が結論になるって サピエンス全史はホモサピエンスは馬鹿で愚かで本当にどうしようもないって言う本だしな 現代では専門分野の細分化タコツボ化が進んでいるから、通史や総論を書く人はどうしても個々の分野の専門家から批判されることになる。
フランクの「リオリエント」の中の日本中世史の記述なんかは安良城盛昭の太閤検地論を下敷きにしたと思しきもので、「なんでいまさら安良城盛昭?」と感じたけど、あれはThe Cambridge History of Japanが安良城太閤検地論を紹介してたのを鵜呑みにしたからだとか。
つまりフランクほどの学者でも、自分の専門分野以外ではそういうレベルのものを読み飛ばして書いている。
だからといって通史や総論、歴史哲学的なものが不要とは思わないけど こういう人は出て来るだろうよ
だってつまんないのに評価が高すぎる
読んでみたら何も良くなくてびっくりした
もっと叩かれていいよ サピエンス全史は、宗教や国家や通貨が物語だって言っているところだけ覚えている。唯幻論の焼き直しかと思った。 >>123
やはり百科事典よろしく専門家に書かせるか 監修を任せるしかないわな 歴史なんつーもんは断片的でしかあり得んわけでそれをまとめて物語にしちゃうのは究極的には宗教なんだよね 所詮は一般書だからな
日本国記や土偶が植物云々の本と同レベル 昭和の頃から何年毎かに外人のこの手の本のブーム来るよね
ジャンルは宇宙やら古代文明やら経済やらいろいろだけど
ノリがなんとなく似てる気がする 楽園実験や小麦に支配された人類みたいな
話されるとマンハッタン計画でテレポートしたみたいな珍説唱えてるオカルトと相手してる気分になる この本読んでるから僕は賢い教養があると連呼してる馬鹿だらけだったもんな
ほんと嫌儲は低能しかいないのがよくわかる これ系のトンデモ本持ち上げてる人全員馬鹿です
サンデルとかピケティとかも実際のところこれ系よな
もっともジャップのMMT本とかはこれらに比べものにならないほど突き抜けて馬鹿だが >>109
あれも否定本山ほど出てたのにメディアにスルーされてたなあ
東大で連続講義までさせて宇宙物理学の専門家がブチ切れてた >>112
狩猟でケガすることもあるけど
農民が不作で餓死したり、家畜や水辺のそばに住んで感染症で死ぬリスクのほうがずっと高い
って話ですお >>1についてモメンが理解しとけばいいもんは以下のような感じ
ジャレド・ダイアモンドの書籍は環境決定論(地理的決定論)に基づいているといえるため
その時点で差別的でありナチズムとよく似ており
地理的決定論のために様々な分野を横断しながらチェリーピッキングしているだけで
学問ではなく「アメリカの小林よしのり」みたいなものであり、
その他の「ポップ人類史」も似たようなものである >>134
いや全然違うけど…
こうやって「有名な本否定したら頭よく見えるだろ」と思ってる頭悪い人が否定してるんだよな
ジャンルも内容も何もかもちがうサンデルやピケティを出してきた時点でなにも読んでないとわかるのに こういうのがさ
日本にもいっぱいいるし
世界でもいるってことはさ
「門外漢の学者や著名人が
特定の他分野の専門家たちよりも専門性があるかのように振舞い
持ち上げられる現象」とは
かなり普遍的なもんだろうと
これさ
宗教性と不可分だったり
妄想性疾患と不可分だったりするよね 日本でもさ
小林よしのりを筆頭にいろいろといるけど
最近だと例の土偶をアクロバット解釈して
有名にはなったが同時にフルボッコになって
あたおか扱いされた竹倉史人の「土偶を読む」とか
いかにもそれっぽい学術的な価値があるように
振舞う人の書籍ってあんじゃんか
これさ出版社のスキャンダリズムやセンセーショナリズムな体質も
一つの原因になっているのかもね 門外漢が特定の学問の解説本を書き出版している場合
必ずそこに「専門家の監修」があるのかを確認すること
もちろん専門家の中にも「アレ」な奴はたくさんいるので
その監修している専門家がどんなものと関わっているのかも
調べてから読むこと
これをやらずに
そのまま知識として吸収しても
それは常に注釈事項として「門外漢のいっていることです」となり
人前で使うとあたまおかしいことになる知識でしかない 漫画の小林よしのりと一緒にしたらさすがにひどすぎるだろw
梅棹忠夫とかのカテゴリーだろ。
通俗的に人気 銃病原菌鉄も結構な批判されてるんだな
この本を書くきっかけとされてるなぜ西洋人は多くのものを作れたのかって現地の人に問いかけられる場面がそもそも嘘松なんじゃねえのって指摘は全然思い当たらなかったわ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ejgeo/7/2/7_225/_article/-char/ja/ 文化の発展における差を人種の優劣に求める
人種差別的な理論に対抗するものとして出てきたのがこの2冊
世界に広く受け入れられたのはそれが理由 >>137
乱暴に要約するなって批判を要約してこれだけ知っとけみたいに言うのは違和感ある >>137
環境決定論=差別ってのがそもそもイミフだが…
優生学的人種理論よりずっとリベラルだろう >>67 >>72
呉座・網野両氏は共に日本史家だが呉座氏は単著の通史は存在せず、スレタイの2冊と比較に
ならない。網野氏は中近世を職能と身分を軸に見ていく特異な視点で、評価と批判の両方を
浴びたが、日本の学際の思考のフレームワークを広げた点は、厳密性は別にして忘れてならない。 >>84
岡本氏は"隆史"ではなく"隆司"だが、本来は中国近代史が専門で、日中関係の通史も過去に
あったが、さらに世界史まで視野を広げてきた事は評価すべき。彼の著作の中には(出版社の
販促の為)刺激的なタイトルが含まれるも、論調は穏当で抑制の効いた物だが。 >>123
あなたの指摘は正しい。現在の日本では岩波講座の日本歴史・世界歴史が代表的なように、
一著者に依らない通史が評価されてきた。これは厳密性を担保する点では意味があるが、著者の
一貫した視点が必要な通史にチャレンジする気概を減退させ、学問が小さく収まる危惧もある。 ジャレド・ダイアモンドがむかし唱えたモアイがあるイースター島が争いによって滅びた、人類は性悪の争いが絶えない種であるって推論も
否定されてるらしいな
全員滅亡するほどの争いなどなくてただ船乗りなど外的な要因で穏やかに滅びた、と 2022年の写真だけならまだしもさ
救済だろうけどまぁフリーに進めた人がいるのかって思いながら見ているよ。 和辻の風土の頃からこの手の環境論は時々出てきて売れる >>101
ネイティブアメリカンを殺しまくった奴らがそれ言うのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています