三島さんは、20歳、大学3年生のときに甲状腺がんと診断された。甲状腺とは、のどぼとけの下にある蝶のような形をした臓器で、体全体の新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンを分泌している。その甲状腺のがんは、20代のがんでは第2位にランクされている。

 たまたま友人に誘われて行った大学の健康診断で「甲状腺に問題があるかもしれない。腫れているので専門医に見せたほうがいい」と言われた。甲状腺と言われてもどこの臓器かもわからなかった。扁桃腺と勘違いしたくらいだ。取り急ぎ、総合病院でレントゲンを撮影したが「気にすることはない。良性でしょう」との診断だった。

■20歳のとき甲状腺がんが発覚した女性の体験談

 「そのことを看護師の母親に話したら、他県にある甲状腺で有名な病院にセカンドオピニオンを受けに行こうと連れて行ってくれたのです。

 私はもともと健康で、ずっと部活で陸上もしていました。体力には自信があったし、そのとき、ちょっとだるいのは風邪のせいかなと思っていたぐらい。セカンドオピニオンは大げさかなとも思いましたが、一応そこで検査を受けることにしました」

 検査から3日後、大学で講義を受けているときに「検査の結果、悪性でした」という電話連絡があった。そのときは怖くてパニックになり、大学には戻れなかった。腫瘍は4センチにもなっていたが、三島さんはまったく気が付かなかったという。

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