トゥルク国連人権高等弁務官は28日に公表した報告書で、ギャングの暴力が横行しているカリブ海の島国ハイチで今年に入り2000人超が殺害されたと訴え、治安回復に向けて地元警察を支援する国際部隊を派遣するよう改めて促した。
 
国際部隊はハイチが要請しており、ケニアが7月、警官1000人を派遣する用意があると表明。
国連安保理では、部隊の展開を承認する決議案を巡る議論が行われている。
 
高等弁務官によれば、ハイチでは1〜8月半ばに少なくとも2439人が殺害され、902人が負傷した。
誘拐された人も951人に上る。
報告書は、首都ポルトープランス全域で暴力が激化し、ギャングが凶暴性を増していると指摘。
「公衆の前で遺体を切断して燃やし、おぞましい様子をソーシャルメディア上で共有している」と強調した。 

https://sp.m.jiji.com/article/show/3059589