YouTubeで動画を見ようと思ったら、「広告ブロッカーの利用は
YouTubeの利用規約で認められていません」という表示が出てきて面食らった人も少なくないはず。
定番の広告ブロッカーである「Adblock Plus」もYouTubeの取り締まりの対象となっており、
ユーザーから多くの問い合わせを受けたAdblock Plusのサポートチームが、
今後の取り組みやユーザーにできる対応策について公式ブログで案内しました。

What’s Happening with YouTube Ads? | Adblock Plus and (a little) more
https://blog.adblockplus.org/blog/whats-happening-with-youtube-ads

YouTubeは2023年5月ごろから広告ブロッカーの使用を禁止するテストを開始しており、
視聴者が広告ブロッカーをオフにしないまま動画を3本視聴すると遮断されてしまうようになりました。

このYouTubeによる広告ブロッカーの取り締まりは10月から広く実施されるようになり、
掲示板型ソーシャルニュースサイト・RedditにはYouTubeの対応に不平を述べる
投稿が大量に寄せられています。一部のユーザーは、警告表示そのものを広告ブロッカーで消したり、
Windows Phoneが対象外になっているのを利用してユーザーエージェントを切り替える
Chrome拡張機能を導入したりしてYouTubeに対抗していますが、
根本的な対策はYouTubeから広告をなくす有料のYouTube Premiumに登録するしかないのが現状です。

この問題について、Adblock Plusは2023年10月13日のブログ記事で、
「アンチ広告ブロックウォールは、私たちだけでなくすべての広告ブロッカーにとって
長い間問題となってきました。私たちは、YouTubeのようなコンテンツプロバイダーには、
ユーザーがページと接するかを決める権利があると信じていますが、
私たちのユーザーの多くにとってYouTubeのアンチ広告ブロックウォールが
特に苦痛だということも承知しています」と述べました。

その上で、Adblock Plusは「私たちのユーザーにとってAdblock Plusが有用なのは、
YouTubeの広告をブロックできるからです。今のところ実装できる解決策はありませんが、
私たちのチームは、今回の変更に対して何ができるのかを懸命に探しています。
私たちは、アンチ広告ブロックとの戦いを諦めたわけではありません」と述べて、
対策を検討中であることを明かしました。

https://gigazine.net/news/20231024-youtube-ads-adblockplus/