[東京 25日 ロイター] - トヨタ自動車は25日、2026年発売予定の次世代電気自動車(EV)の試作車を世界初公開した。高級車ブランド「レクサス」のEV試作車は航続距離約1000キロを実現し、独自の車載用基本ソフト(OS)「アリーン」も搭載する。26日のジャパンモビリティショー開幕に先立ち、報道陣に披露した。

レクサス試作車はセダンタイプ。従来のリチウムイオン電池のエネルギー密度を高めるなどし、性能を大幅に向上させた。急速充電時間は従来の30分から20分へ短縮。航続距離は従来の615キロの1.7倍となる1000キロに伸ばした。新型EV専用プラットフォーム(車台)を搭載、アルミ鋳造で一体成型する「ギガキャスト」技術を採用した。27年にも実用化される見通しの全固体電池も搭載できる設計となっている。

レクサス車のほか、トヨタブランドのSUV(スポーツ多目的車)タイプとスポーツ車タイプなどのEV試作車も初公開。佐藤恒治社長は会見で、小型化、軽量化など「バッテリーEVでしかできない価値を実現していく」と強調した。

トヨタはこれまで、26年を目標にEVに最適な電池やプラットフォーム(車台)などを追求した最初の次世代EVをレクサスでまず開発する計画を打ち出してきた。30年には170万台がこの次世代EVになる見通し。

EVの年間販売は26年で150万台、30年に350万台の目標を掲げる。350万台のうちレクサスが100万台を計画し、30年までに欧州、北米、中国でEV100%、さらに35年には世界でEV100%を目指している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/be7f22365184218957e2e594602fa1ba3fe04859
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