南野陽子の元夫で医療系団体職員の金田充史容疑者が、老人ホームの法人口座から1500万円を横領した疑いで逮捕されたのは11月21日のこと。これを受け、同月末に南野は離婚を発表した。

 その彼女に、また元夫がらみの災難が降りかかろうとしている。問題となっているのは、南野が就任した「日・カンボジア友好70周年親善大使」だ。南野をこの要職に就かせるために、金田がある有力議員に金銭を渡し、根回しを依頼していた疑いがあるのだ。

 南野の大使就任には、彼女の事務所独立が影響している。昨年末まで大手芸能事務所に所属していた南野は、今年1月に独立、「俳優業以外に公的な仕事をしたい」と周囲にもらしていた。そこで元夫は、南野に黙って有力議員を頼り”密約”を結んだというのだ。事務所関係者が語る。

 「金田の父は自民党重鎮の後援会をしており、そのつながりで関西の有力議員と関係を持ちました。金田はその議員に対し、1000万円を提供。その見返りとして、議員が各省に根回しをし、親善大使の仕事を与えるよう要求したのでは……と言われています」

 この密約に効果があったのか定かではないが、今年1月に南野は大使に就任している。金田はなぜそうまでして南野を親善大使にしたかったのか。実はそこには金田の”裏の目的”があったようだ。前出の関係者が明かす。

 「南野が公的な仕事に就けば、その周辺の仕事も舞い込んで、さらにカネになる。金田にしてみれば、南野は金づるでしかなかった。大使就任は、南野をより使いやすい存在にするための投資だったのでしょう」

 親善大使の仕事は年内が任期。活動が継続されることはあるのか外務省に問い合わせたが、期日までに回答がなかった。南野も金田容疑者の被害者だったということか。

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