「ネットじゃなくて新聞を読め」政治系YouTuber・KAZUYAが10年間かけてたどり着いた「情報ソース」の結論

YouTuberは今やあらゆるジャンルに「勝ち組」がいるが、政治、時事問題について人気を博しているのが
KAZUYA氏の運営する「KAZUYA Channel」だ。(12月21日時点での登録者は67万人)
2013年にスタートして以来、ほぼ毎日、世間を騒がせている国内外の事情についてわかりやすく解説する動画を投稿。
過去には松原仁など、現役政治家との対談も行い、知名度を増やしている。
そんなKAZUYA氏に、『みんかぶマガジン』が3つのテーマで聞くインタビュー。
第三回は「玉石混交のネット情報をどう精査していくか」について話してもらった。

◆考え方のベースを作るには「紙の新聞」が有益
ネットで生きてきた人間、そしてYouTubeで10年稼いできた人間の答えとしては、
本末転倒なんですけど「ネットを見ずに新聞を見ろ」っていうのが答えなんですよね。
やっぱり、ネットって非常に情報が早くて、次々と話題が出てくるんですけど、その論評がおかしかったりとか、
それに対するSNSでの意見だったり、「歪み」みたいなのがたくさんあります。
だから一度、立ち止まって情報をじっくり入れていく作業が重要になってくるんじゃないかなと思います。
別に一般人であれば、そこまで性急に政治問題の結論を出す必要はないでしょう。
即座に反応するより、少し時間をかけて考えてから結論を出してもいいのだろうと思います。
それを考えていくと、やっぱり紙の新聞しかないと思うんですよね。
私もテレビの速報から一夜明けて、翌日の朝刊を複数社見ていますし、それが自分の考えを持つ上ではベースにはなっています。
とくに、どの新聞社も「社説」を出していると思うんですが、その論調を見比べて、
どっちがしっくりくるか、公平か、というのを比較検討してみるのがいいんじゃないでしょうか。

◆論調の違う新聞社の社説を見比べてみる
こういうこと言うと新聞社の人に怒られるかもしれないですけど、極論買わなくてもいいんです。
ネットで社説だけ見る。読売と朝日の社説を見比べるとか、毎日と産経でもいいんですけど、
論調の違うタイプの違う新聞社の社説を比べて、自分の考えを構築していく。
僕も論調的には朝日新聞って対極ではあるんですけど、たまにその通りだなって思うときがあるんですよね。
なんなら読売の方が強引なんじゃないかなということを思ったりもする。
「この箇所は正しいと思う。ここは疑問に思う」など、意見を受け入れることを覚えていくというか。別に何か一つに肩入れする必要はありません。
ネットの情報をメインにしていると、同じ考えの人の意見ばかりを見て「常に自分たちが正しい」って思ってしまう危険性があるので、
この作業を経ていくと、公平な目線が持てるようになるんじゃないかと思っています。
人間って、感情に引っ張られる生き物なので、それこそ泣きながら話す人とか、怒りながら話す人には、共鳴してしまう。
感情に引っ張られすぎると判断を誤ることがあるので、やはり自分とは違う意見もちょいちょい入れていくというのが重要でしょう。
新聞や本を見比べて、自分の考えを作ってからネットをやるっていうのが本来のネットの使い方なのかなと、とくに最近は考えてますね。

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