転売目的でアイフォーンをだまし取ったとして、警視庁国際犯罪対策課は16日、ファン・ゴック・ミン容疑者(30)=新潟県小千谷市鴻巣町=らベトナムやフィリピン籍の男女4人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。

 ファン容疑者は、携帯事業者(キャリアー)の乗り換え時に、買い替えた機種代が分割で後払いになる仕組みを悪用。2022年12月以降、アイフォーンなど計776台を詐取し、約9200万円の転売益を得ていたとみられる。

 4人の逮捕容疑は23年5月26日、東京都渋谷区のアップルストアで、転売する目的を隠して、アイフォーン2台(販売価格計43万6000円)をだまし取ったとしている。ファン容疑者は「だましていない」と否認しているという。

 国際犯罪対策課によると、ファン容疑者らはあらかじめ、格安の通信業者と回線契約を結び、家電量販店で安価なスマホやSIMカードを購入。その後、キャリアーの乗り換えを装って、アイフォーンなど人気機種を購入し、転売を繰り返していたとみられる。

 アイフォーンなどの購入代金は、通信費と一緒に分割で後払いする契約を結んでいたが、他人名義の口座などを引き落とし先として登録し、支払いを免れていたという。

https://mainichi.jp/articles/20240116/k00/00m/040/255000c