70万部の大ベストセラー『食品の裏側』の著者、安部司氏が開発した8万部突破のレシピ集『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』に続き、『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん2 ベスト107レシピ』が発売され、発売7日で増刷するなど反響を呼んでいるhttps://news.livedoor.com/article/detail/25773071/私が不思議でしかたがないのは、「なぜわざわざ恵方巻を買うのか」ということです。

下記は、Aさん、Bさんの購入した恵方巻の原材料です。

恵方巻のすごい添加物
*Aさん購入品
【原材料】
サーモン巻(酢飯、サーモン、海苔)、海鮮巻(酢飯、サーモン、アマエビ、イカ、イクラしょうゆ漬け、大葉、海苔、ごま、醤油、みりん、ごま油)、田舎巻(酢飯、かんぴょう、シイタケ、ゴボウ、ニンジン、卵焼き、キュウリ、おぼろ、海苔)、ねぎマグロ巻(酢飯、マグロ叩き加工品、きゅうり、ねぎ、大葉、海苔)
【添加物】
pH調整剤、調味料(アミノ酸等)、グリシン、加工デンプン、着色料(カラメル、コチニール)、ソルビット、酸化防止剤(V.C、V.E)

*Bさん購入品
【原材料】
胡麻炒りだし酢飯、サーモントラウト酢漬マヨネーズ和え、伊達巻、味付いくら、干瓢煮、椎茸煮、キュウリ、海苔
【添加物】
調味料(アミノ酸等)、トレハロース、pH調整剤、酢酸Na、糊料(加工デンプン、増粘多糖類)、酒精、グリシン、カラメル色素、酵素、香料、香辛料

日持ちを良くするための「pH調整剤」「酸化防止剤」、味を調える調味料、きれいな色を付ける「着色料」など、両方ともかなりの添加物が使われています。

スーパーなどの場合、具材は出来合いのものを仕入れ、店内で巻き上げる店も多いのですが、各食材にはさまざまな添加物が使用されています。

こうした原材料に使われる添加物を「キャリーオーバー」といいますが、そこまで考えると品目はもっと増えるでしょう。

ちょっと前に恵方巻の大量廃棄が問題になったことを覚えているでしょうか。「このぐらいは売れるだろう」という「見込み生産」をするので、余った分は廃棄処分になってしまうのです。

また余った分を従業員に自腹で買い取らせる「押し付け販売」の問題もありました。

今はそれもだいぶ改善されているようですし、廃棄についても某コンビニではカットした端材を使って作るなど、企業努力をしているようです。しかし、それだけで全部の廃棄問題が解消されるとも思えません。

大量の添加物を使って作り、余った分は廃棄、あるいは押し付け販売……。

そこまでして市販の恵方巻を必死で売り、みんなが一斉に買う理由が私にはわかりません。

「添加物の味」が強く、素材の味が全然わからない?
今回、私も市販の恵方巻を買って試食してみましたが、想像通りの添加物の強い味でした。いや想像以上かもしれません。「化学調味料」や「グリシン」の味が強く、素材の味が全然わからないのです。