同1974年8月30日、三菱重工業東京本社ビルで爆弾を破裂させ、8名が死亡、376人が負傷した(三菱重工爆破事件)。これは「狼」の予想をはるかに上回る惨事であった。事件後に三菱爆破の結果を正当化し、死者は「無関係な一般市民」ではなく「植民地人民の血で肥え太る植民者だ」と断言した声明文を公表した[12]。

これをきっかけに新たに「大地の牙」「さそり」のグループが合流し、翌1975年5月まで連続企業爆破事件を起こす。具体的には連続企業爆破事件を12件起こし、三菱重工、三井物産、帝人、大成建設、鹿島建設、間組などの海外進出日本企業が「アジア侵略に加担している企業」と標的にされた[5]。

『腹腹時計』では日本の一般大衆を「日帝本国人」と規定し、「反日闘争」に加担しない日本の一般大衆を「日帝」の成員として断罪した。また日本帝国主義と非和解的に闘う、真の革命的主体は山谷、釜ヶ崎、横浜寿町などの流動的下層労働者だとも述べた。公然組織を持たない純粋な地下秘密組織であり、市民社会からの広範な支持を受けることは、ほとんど考慮していなかった。
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