能登半島地震から1カ月、復興の道筋みえず 被害把握もいまだ不十分
輪島朝市地域の焼け跡。震災1カ月が近づくなか、家や店の痕跡を探す人の姿があった=2024年1月29日、石川県輪島市河井町、田井良洋撮影
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最大震度7を観測した能登半島地震の発生から、1日で1カ月となる。
石川県では238人の死者や4万6千棟以上の住宅の損壊が確認されたが、被害が甚大な奥能登地域では被災状況の把握が十分ではなく、さらに増えるとみられる。
1万4千人以上が避難所に身を寄せるなか、断水や道路の寸断で、復旧・復興の作業が制限される厳しい環境が続いている。
県によると、238人の死者のうち15人は災害関連死とみられる。奥能登の輪島市と珠洲市が各101人。地震のためとは断定できないが、
連絡がとれない安否不明者が19人いる。
住宅の損壊は、県全域に及ぶ。珠洲市で調査が済んだ4815棟のうち3238棟が全半壊。市内に約1万2千棟がある輪島市は調査が進んでおらず、
現時点では約2千棟の損壊とされている。能登町は罹災(りさい)証明書の申請数を基に5千棟が被災したとするが、推定にとどまる。
石川県以外でも富山県で約6千棟、新潟県でも1万3千棟以上の住宅が損壊している。
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