映画『さざなみ』(2015)や映画『荒野にて』(2018)のアンドリュー・ヘイ監督が、日本の作家である山田太一の名著『異人たちとの夏』を原作に製作した映画『異人たち』(2023)。

原作は山田太一による長編小説『異人たちとの夏』であり、第1回山本周五郎賞を受賞。2003年には英訳され海外でも刊行されている。

日本では1988年に同作を原作とし、市川森一の脚色で大林宣彦が監督を務め、風間杜夫、名取裕子、片岡鶴太郎、秋吉久美子の共演のもとで映画化し、大ヒットを記録している。

本作、映画『異人たち』は、山田太一の独特なストーリーに、ヘイ監督の脚色と演出が加えられたイギリスを舞台とした現代版の作品となる。

本作の主人公は40代同性愛者であるアダム(アンドリュー・スコット)。アダムは12歳の頃に亡くなってしまった両親の物語を書こうと必死になり孤立した生活を送る脚本家だ。そんな所に謎の多い隣人のハリー(ポール・メスカル)が酔っ払い、アダムの部屋のドアをノックする。ハリーとの交流のうちに、アダムは心を開くようになり、2人は恋に落ちる。
ハリーと恋に落ちてほどなく、アダムは幼少期を過ごした家を訪れる。するとそこには亡くなった筈の両親が、亡くなった時の同じ年齢のまま現れ、アダムは30年ぶりの再会を果たす。


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