先週、サッカー日本代表伊東純也選手の性加害疑惑が報じられ、SNSで世間の反応を眺めていたが、日本代表のファンたちが同選手を熱烈に擁護し、被害を訴えた女性たちを強い口調で悪者扱いしていたことにかなり驚いた。ブラジルではサッカーのスター選手の性加害疑惑はもっと頻繁に起こっているが、被害を訴えた女性側が、少なくとも事実が明らかになるまでは、批判されるという光景は圧倒的に少ないからだ。
 今回の伊東選手の件は、ブラジルだとロビーニョが2013年にかけられた容疑との類似性が感じられる。伊東選手の場合は被害を訴えている2人の女性が、同選手と専属トレーナーから大阪のホテル内で酒に酔わされ、その間に性加害を受けたとの訴えを行っている。
 ロビーニョは5人の友人たちとナイトクラブで女性を泥酔させ、その間に酔わせて強姦した。ロビーニョの方が「性的合意」が極めて認めにくい大人数での行為であり、被害者が泥酔している様子を面白がる音声証拠なども出てきたため、その加害性はるかに重いものであることは確かで、最終的に有罪判決を受けている。

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