騰勢止まらぬS&P500種、押し目買い投資家に戦略見当たらず

2/10(土) 10:14配信
Bloomberg

https://news.yahoo.co.jp/articles/f8c3de57358bea59a57422d8820ae7cae1f1f1ef?page=2

米国債の長短金利逆転を信頼できる景気後退シグナルと信じてきた人なら分かるように、株式相場の押し目のタイミングを計ろうとするのは1年以上前から負け戦だった。

23年初めに景気後退を予想してポジションを減らした多くの投資家は、経済が堅調に推移し、株式相場が暗い見通しにひるまなかったため、相場上昇を追いかけざるを得なくなった。

株式投資家は債券投資家よりも経済に対し明らかに楽観的だ。昨年10月以降、米国の株式時価総額は約9兆ドル(約1340兆円)増加し、中国市場全体を上回る規模の富が創出された。

こうした活況は、メタ・プラットフォームズやマイクロソフトのような超大型テクノロジー株のおかげであり、これらの企業は多大な手元資金と利益にAIブームが重なり、あらゆる投資家を引きつけている。

アップルとアマゾン・ドット・コム、アルファベット、エヌビディア、テスラを含む「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大企業は、23年に市場に君臨し、その後も輝き続けている。

大型ハイテク株の台頭は、「iシェアーズMSCI米国モメンタム・ファクターETF」(ティッカー:MTUM)のような投資戦略を後押ししている。同ETFは1月以来14%上昇し、2週間連続の資金流入を記録した。