「ウチをスパゲティ屋とカン違い」とカップル客の愚痴…イタリア料理店炎上に、有名店主が覚えた“既視感”
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イタリアンの人々の愚痴は、ある種の定番ネタばかりでした。つまりそれは要約すると、
「客は味のわからんやつばかりで、注文の仕方すら知らない」
 というものです。そしてその言外には、
「ここは田舎だから自分たちのような店は理解されにくい。都会だったら正当に扱われるはずなのに」
 という、少々都合の良い見立てが加わっている印象もありました。

そんなふうに語られるイタリアンならではの愚痴の定番が、主に若いカップルに対するそれでした。
「ウチの店をスパゲッティ屋かなんかだと勘違いして来るんだよ」
と、彼らは苦々しげに言うのです。

「二人でひとつずつパスタを注文して、それ以外はせいぜいシーザーサラダをシェアするくらい。ワインなんてとんでもない。
その後デザートを注文してくれるのは良い方で、一緒にコーヒーを薦めたら『付いてくるんですか? 』って」

提供する料理そのものに関する愚痴もありました。
「ちゃんとしたパスタを出そうと思っても、クリームをしっかり煮詰めたらクドいって言われ、本場風のカルボナーラはこれはカルボナーラじゃないって言われ、
メニューに無いペペロンチーノ作れって言われるから作ったら味がしないって言われ、とにかくホンモノは通用しないんだよ、この辺りの田舎じゃ」