『風来のシレン6』は「あのころの『シレン』が帰ってきた」と叫びたくなる良作。“とぐろ島の神髄”に挑戦中のファミ通グループ代表によるプレイレビュー
by 林克彦(X:@Famitsu_Hayashi) ファミ通グループ代表
2024.02.14 18:00

 『シレン』歴が長いプレイヤー視点で本作の感想を述べると、「原点回帰をテーマに掲げながら、ユーザーがより楽しく、より快適に遊べることに注力している」と感じる。そしてその試みが成功したからこそ、高いユーザー評価とセールス(シリーズ最速で国内出荷本数20万本突破!)につながっているのだろう。以下に箇条書きで、個人的に感じていることに若干のアドバイスを交えながらまとめてみる。

全体にテンポがとてもいい。快適。リトライがしやすく、プレイが止まらない。
Nintendo Switchだからどこでも遊べる。電車の通勤時間もあっという間!
“夜ダンジョン”がなくなった、道具を倉庫に送るための手段が限定されているなど、全体的にシリーズ初期の『シレン』に近いゲーム設計。シンプルなローグライクに原点回帰していて、そのうえでさまざまな工夫が施されている。ゲームとしてわかりやすく、ダンジョン攻略に集中できる。
シナリオに紐づく各ダンジョンは難度高めの仕様だが、『シレン』のイロハを学べる作り。エンドロールを見たあとからが本番なので、まずは水龍の洞窟のクリアーを目指そう。水龍の洞窟は持ち込み不可。ほかとは異なる異質な仕様で、狐渇シレンの特技を有効に使うことが大事になる。
水龍の洞窟クリアー後には各地のイベントを展開していくことでさまざまなダンジョンが開放される。自由に挑もう。最難関は99階の踏破を目指すとぐろ島の神髄。持ち込み不可で道具は未識別。道のりは険しいがたまらなく楽しい。『シレン』をするならこのダンジョンをクリアーしたい!
とぐろ島の神髄にチャレンジする前に、少なくとも杖と巻物の領域はクリアーしておくことをオススメする。とぐろ島の神髄ではねだやしの巻物がとても有効なのだが、これも杖と巻物の領域でほぼ確実に拾うことができる。しっかり手帳に登録して、白紙の巻物に書ける状態にしておくだけで安心感が倍増する。

https://www.famitsu.com/news/202402/14334335.html