岸田文雄首相(自民党総裁)は15日、派閥による政治資金パーティー収入の還流分を収支報告書に記載していなかった議員に対し、同党が使途不明の場合は税を納付させる検討に入ったとの一部報道について、「全く承知していない」と否定した。首相官邸で記者団に答えた。

 首相は、派閥からの還流に関し「議員個人が受領した例は把握していない」と指摘。「政治団体から政治団体への寄付があったと判断したからこそ、収支報告書の訂正が行われている」と語った。

 森山裕総務会長も記者団に、「政治資金として処理しており、所得税は発生しないと理解している。あり得ないことだ」と述べた。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021500940&g=pol