オリビア・ハッセー 56年前の映画「ロミオとジュリエット」のベッドシーン巡り巨額訴訟

1968年の英伊合作映画「ロミオとジュリエット」の主演2人がヌードシーンを巡り、「トラウマ的な出来事」として、映画会社を訴えた。米誌「エンターテインメント・ウィークリー」が15日、報じた。
オリビア・ハッセー(72)とレナード・ホワイティング(73)が56年前に公開された映画のヌードシーンの配布について14日、米映画会社「パラマウント・ピクチャーズ」と米映像ソフトメーカー「クライテリオン・コレクション」に対し訴訟を起こした。デジタル版での再配布を通じて、ベッドルームのシーンでの裸の画像を不法に拡散したと主張している。
同映画は撮影当時15歳のハッセーがヌードシーンを演じたことが大きな話題となった。ホワイティングは16歳だった。
現在70代の2人は2022年、今は亡きフランコ・ゼフィレッリ監督から映画でヌードはなく、肌色の下着を着用して撮影すると説明されたにもかかわらず、ヌードでベッドシーンを撮影させられたとして、児童の性的搾取などでパラマウントに5億ドル(約750億円)超の訴訟を起こした。米紙USAトゥデーによると、映画のヌードシーンは児童ポルノに分類できず、訴えは期限を過ぎたとして、裁判官は却下したという。
今回の訴訟では、昨年2月のデジタル版リリースはアナログ版と違い、ベッドで裸になっている2人の写真が「デジタル処理」されて、「超高解像度」になっているため、契約に反しているとしている。
訴状には「デジタル写真は、ハッセーとホワイティングが未成年であった時、主要な撮影担当者のみが立ち会ったプライベートスタジオで撮影された数枚のアナログカラー写真の内容を非常に高解像度に処理したもので、ハッセーの全裸の胸とホワイティングの全裸の尻が描かれている」と書かれているという。
ハッセーは日本でも知名度が高い。カネボウ化粧品のCMに出演し、CM曲「君は薔薇より美しい」を歌った布施明と1980年に結婚。89年に離婚している。

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