打ち切り? バッドエンド? 「思わぬ最終回」で完結したアニメ3選
2024.02.16

『宇宙戦士バルディオス』は、1980年6月から翌年1981年1月まで放送されたロボットアニメです。S-1星人の主人公・マリン・レイガンは、皇帝殺しの濡れ衣を着せられ地球に飛ばされたことをきっかけに、巨大ロボット「バルディオス」のパイロットとして活躍します。

 そんな本作は、主人公側の完全敗北という衝撃的な結末を迎えました。物語の最終局面、地球侵略を目論む皇帝親衛隊ガットラーは、人工太陽を用いて南極と北極を溶かす作戦を仕掛けます。その影響で、大津波が発生し35億人が命を落としてしまいました。そして最後に「完」の文字が出て、ストーリーは完結します。

 人類滅亡という驚愕のラストには理由があり、スポンサーの経営悪化により作品の打ち切りを判断せざるを得なかったようです。実際、全39話のうち31話までの放送で終了し、当時を振り返って「唐突で唖然とした」「最後までちゃんと観たかった」といった意見も多くあります。

 その後、視聴者の声に応える形で未放送分を含む全34話のDVDなどを発売し、1981年には劇場版が放映されます。劇場版でも人類滅亡のエンディングは変わらないものの、地球が過去のS-1星ということが明らかになり、マリンたちは壮大なタイムパラドックスの渦中にいたと判明しました。
https://magmix.jp/post/213746/2