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十勝のナガイモ宇宙食に とろろの他4品も 

十勝地方特産の「十勝川西長いも」を使ったとろろなど5品が、宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )の「宇宙日本食」に認証された。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士に提供される予定だ。

 宇宙日本食は、ISSで長期滞在する宇宙飛行士に日本の味を楽しんでもらい、ストレス軽減を図ることなどが目的の食品。現在約60品が認証を受けている。

 今回は、宇宙食を手がける極食(札幌市)が、JA帯広かわにしの依頼で約6年前から開発に当たり、とろろのほかトマト煮込み、グラタン、オムレツ、肉巻き焼きが認証された。ナガイモとともに清水町の卵、猿払村のホタテなど道産材をふんだんに使っている。

 認証されるには厳しい基準を満たす必要があり、とろろで使うナガイモは180度のパーム油で2秒加熱する殺菌処理がされている。

5品とも水か湯を注いで食べる。

 昨年12月、同JAの有塚利宣組合長は認証を受けて記者会見し「宇宙産業への大きな貢献になると思う。生産者にも大きな夢と希望を与えた」と喜んだ。