判明!「猫が外で食べている」とんでもないもの

猫が食べていた予想外のもの

どこにいても、猫はつきまとい、襲いかかる。飛びかかる。殺す。食べる。

そして、研究者たちは猫の世界的に猫が何を食べているかを記録した。昨年12月に『ネイチャー・コミュニケーションズ』誌に発表された研究によると、放し飼いにされている家猫(野良猫を含む)は2000種以上の動物を食べており、生態系への影響について新たな懸念が高まっている。

ほぼ半数が鳥類で、爬虫類と哺乳類がそれに続いた。また、オオカバマダラ、ヒメアカタテハ、皇帝トンボなど、昆虫類も予想外の数が発見された。

その他、ラクダ、牛、アオウミガメなど、驚きのメニューが並んでいた(ラクダと牛は猫の狩りの腕前によって得た残飯、ウミガメはおそらく子ガメだろう)。

「猫は私たちが想像する以上にあらゆるものを食べていた」と、オーバーン大学の生態学者で、この研究の著者の1人であるクリストファー・レプチクは言う。「これは意味のあることだ」。

オオカバマダラやアオウミガメを含む350種近くが、絶滅危惧種または絶滅の危機に瀕していた。

「イエネコ(Felis catus=イエネコの学名)は多くの人々にとって最愛のパートナーであるが、侵略的な捕食者でもあり、数多くの鳥類、哺乳類、爬虫類の絶滅に関係している」と、ネイチャー誌の編集者アンドリュー・ミッチンソンは関連記事に書いている。

哺乳類の捕食者なしに種が進化してきたことが多い遠隔地の島々では、猫による被害は特に深刻だが、アメリカでさえ、連邦政府とスミソニアン博物館の調査によれば、猫は年間24億羽の鳥を殺している。1970年以来、北米の鳥類の個体数は29%も減少している。

「野良猫」をどうしたらいいかという問題

最も深刻な論争は、野生動物の捕食の大部分を占める膨大な数の野良猫をどうするかということだ。里親が見つからない猫もいる。

動物愛護団体は、捕獲・不妊去勢・返還(trap-neuter-return)と呼ばれる方法を提唱している。しかし調査によると、このような取り組みは、継続的に高い強度で実施されない限り、個体数を減少させる効果は限定的か、まったくない傾向にある。善意の人々が野良猫に餌を与え、数を増やすことも多い。

そして、ペットが屋外を歩き回る喜びを拒否する猫の飼い主もいる。

レプチクは、今回の論文では意図的に政策的介入を提言することを避けたという。しかし、過去の論文では、放し飼いにされている猫を侵略的種に指定し、野生動物当局に駆除の権限を与える「科学的主導による管理」を提唱している。また、ペットの飼育に関する法律を強化し、屋外での餌やりを禁止することも主張している。

スペイン国立研究評議会の生物学者で、30年以上野良猫を研究しているが、今回の論文には関与していないマヌエル・ノガレスは、この研究を賞賛した。

「この数字は科学界にとってまったく新しいものだ」と同氏は語る。「この論文はかなり有用である」。

研究者たちは、1つ、または複数の種に対する猫の捕食の証拠を報告した、出版済みおよび未発表の学術論文を徹底的に検索してデータを収集した。解剖された胃の内容物から種が特定されることもあった。糞便分析から得られた情報もあった。飼い主が猫の捕獲を報告することもあった。最近の研究では、トレイルカメラが狩猟や残飯を食べる猫の姿を捉えることが多くなった。

死骸の多くは特定できなかった(特に検出された種の6%を占めた軟体昆虫)。

https://toyokeizai.net/articles/-/736144?page=3