神奈川県大井町の東名高速道路で2017年、あおり運転で4人死傷事故を引き起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(32)が、
懲役18年とした一審判決を支持し、被告の控訴を棄却した26日の東京高裁差し戻し控訴審判決を不服とし、即日上告していたことが27日分かった。
弁護側は、被告の運転と死傷結果に因果関係は認められないなどと主張したが、高裁判決は因果関係を認めた一審判決は不合理と言えず、事実誤認はないと判断した。
被告は退廷時、3人の裁判官に「おまえら」などと発言していた。
裁判員裁判で審理された18年の一審横浜地裁判決は懲役18年とした。19年の二審東京高裁判決は危険運転致死傷罪の成立は認めたが地裁での手続きに法令違反があったとして破棄。
差し戻し後の裁判員裁判で22年、改めて懲役18年の判決が言い渡された。
判決によると17年6月5日、パーキングエリアで静岡市の萩山嘉久さん=当時(45)=に駐車位置を非難され、逆上して追走。
あおり運転で停止させ、後続トラックの追突で萩山さんと妻友香さん=同(39)=を死亡させたほか、娘2人にけがをさせた。