数え切れないほど映画を見たわたしが思う、傑作映画ベスト10

わたしは子どもの頃から映画を見るのが好きで、読書なんかよりよっぽど好きだった。
わたしたち団塊の世代は、「名画」といわれるものが量産されていた時代でもある。「名監督」もたくさんいた。そしてわたしたちはなぜか、『灰とダイヤモンド』とか『王女メディア』『華氏451』『気狂いピエロ』など、「名画」といわれる映画を、だれに強制されたわけでもないのに、ある種の強迫観念のように、義務として見ていた。
いま考えれば、けっこうめんどくさい時代だった。映画は娯楽であり、同時に、勉強(教養)でもあったのだ。
現在でも、わたしは毎週のTSUTAYA通いがやめられない。おもしろそうな新作が入っていると、すこしうれしくなる。わたしはDVDを借りるときは5本まとめて借りるのがつねである。
映画は、それほどおもいしろいものの確率は高くない。5本借りたなかで1本でもおもしろいものがあれば儲けものである。2本あれば大当たりだ。5本すべてが全滅ということだってある。
それでも映画を見ることはやめられない。5本に1本ぐらい、おもしろいもの、美しいもの、雄々しいもの、潔いもの、強いもの、優しいもの、スカッとするもの、せつないもの、胸がジーンとするもの、を見ることができるからである。
このように、長年にわたって数え切れないほどの映画を見てきたわたしが、傑作と思う映画「ベスト10」を挙げてみた。


1 『七人の侍』(1954、207分)
2 『切腹』(1962、133分)
3 『逃亡地帯』(1966、134分)
4 『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』(1992、157分)
5 『ブラス!』(1996、108分)
6 『グリーンマイル』(1999、188分)
7 『アトランティスのこころ』(2001、131分)
8 『冒険者たち』(1967、112分)
9 『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012、165分)
10 『ラ・ラ・ランド』(2016、128分)

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