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渋谷駅員だった父と晩年のハチ 形見の1枚に写る「貴重な姿」
2023年に生誕100年を迎えた「忠犬ハチ公」こと秋田犬のハチの写真が、東京都内の読者から朝日新聞社に提供された。読者の父親と一緒に写っているハチは両耳がたれており、ハチに詳しい学芸員は「晩年の様子がよくわかる貴重な写真だ」と話している。
写真を提供したのは、あきる野市の五味堅治さん(91)。父親の嘉三郎(かさぶろう)さんは、1933年からハチが亡くなる35年にかけて、渋谷駅の駅員だった。五味さんが5歳だった38年に結核で亡くなっており、写真は母親がアルバムに入れて保管していたという。
写真には、駅員姿の嘉三郎さんがえさをあげ、ハチが「お手」をしようとしている様子が写っている。ハチは晩年とみられ、両耳がたれているのがはっきりとわかる。
五味堅治さんの父嘉三郎さんと写るハチ=五味さん提供
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https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20240301003614.html