MARCH在籍の女子大生がなぜソープ嬢になったのか?
いわゆる「MARCH」に属する有名私大に通う真中美緒さん(仮名・22歳)は、学業の傍ら、都内のソープランドでも勤務している。
お店は3月に辞める予定で、卒業後は広告代理店に就職も決まっている。
はたから見たら順風満帆にしか見えないが、本人は自身の学生生活を振り返り「惨めだ……」と嘆く。
「大学卒業後にやりたいことは何一つありませんでした。だから、エントリーした企業は、『ある程度大手』と『高収入の異性と出会えそうか』の2点だけ。モチベーションはめちゃめちゃ低かったんですけど、人当たりは良いほうなので、とんとん拍子で第一志望の企業から内定が。久しぶりに周りの同級生から羨ましがられた気がしましたね。4年間を通じて、そんなことはほとんどなかったので」
面接試験で無類の強さを発揮できたのは、学生時代に不特定多数の中年男性と“交渉”を行い、そこで動じないメンタルが養われていたからなのかもしれない……。そんな彼女のルーツを掘り下げてみると、東北地方出身で高校までは地元で過ごし、大学進学を期に上京したという。
「実家は自営業で、父は二代目です。小さな頃から習い事にたくさん通い、海外への家族旅行は何度も行きました。物心ついたころには『私って裕福なほうなんだろうなぁ』と思っていて。ひとくちに私立といっても、余裕がある家庭ばかりではなかったようです。国立大学しか無理、あるいは私大に行くなら奨学金が必須という人も結構いましたから」
その一方で美緒さんは進学に関して一切口を挟まれることはなかった。都内の一等地にある人気私大を第一志望とし、みごとに合格した。
(以下略)