中国、政協会議が開幕 権力集中の重要性を強調 10日まで
2024/3/4 19:50(最終更新 3/4 19:51)

 中国の国政助言機関、人民政治協商会議(政協)が4日、北京市の人民大会堂で開幕した。最高指導部メンバーの王滬寧(おうこねい)・政協主席(共産党序列4位)が活動報告し、習近平国家主席を頂点とする党への権力集中の重要性を強調した。

 王氏は、習氏の政治思想を「党と国家が長期的に堅持すべき指導思想」と位置づけ、その学習活動をさらに徹底する方針を示した。また、「形式主義や官僚主義を克服する」として幹部らの資質向上の必要性に言及。新型コロナウイルス禍以降の景気停滞で、国民の間に政治や経済への不満が募っている点を意識したとみられる。

 政協は全国人民代表大会(全人代)と並行する形で10日まで開催。政財界や芸能・スポーツ界など幅広い分野から選ばれた委員が国家の課題について議論する。【北京・河津啓介】

https://mainichi.jp/articles/20240304/k00/00m/030/247000c