ウクライナ国防省情報総局は5日、ロシアの実効支配下にある南部クリミア半島東側のケルチ海峡付近で、露黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」を水上ドローン(無人艇)「マグラV5」を使った攻撃により撃破したと発表した。交流サイト(SNS)上には、セルゲイ・コトフとみられる艦艇に水上ドローンが体当たりし、爆発を起こす様子を撮影したとする動画も投稿された。


発表によると、攻撃は4日から5日にかけた夜間に、情報総局とウクライナ海軍の共同作戦として実施した。「セルゲイ・コトフの建造費は約6500万ドル(約98億円)だ」という。

ロシアの全面侵攻後、海軍力で劣るウクライナはマグラV5の開発・製造に着手。これまでに揚陸艦や哨戒艦など露軍の複数の艦艇を撃沈した。先月1日と14日にも、露軍のミサイル艇「イワノベツ」と大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」をマグラV5でそれぞれ撃沈したと報告した。

ウクライナは現時点で、ミサイル攻撃による撃破なども含め、全面侵攻前に70隻超で編成されていた露黒海艦隊の艦艇の3分の1に当たる30隻弱を無力化したとしている。

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