栃木県足利市は7日、個人蔵だった市ゆかりの刀剣「山姥切(やまんばぎり)国広」(国重要文化財)を外郭団体「市民文化財団」が6日付で取得したと発表した。
購入金額は3億円。財団と前所有者が2月23日、売買契約を締結。6日に支払い手続きが完了し、所有権が移った。すでに引き渡しを受け、市内の施設で保管しているという。
山姥切は1590年、足利城主の長尾顕長が滞在中の名工、堀川国広に命じて作らせたとされ、オンラインゲーム「刀剣乱舞」に登場したことで人気に火が付いた。市は、管理を委ねたいという前所有者の意向を受け購入方針を決め、費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募った結果、目標額1億円に対し1億2586万円が集まった。
早川尚秀市長は「財団と協力しながら適切な維持管理に努める。前所有者の思いも引き継ぎ、来年2月からの特別展は応援いただいた皆さんの期待に応えられる展示にしたい」とコメントした。
https://mainichi.jp/articles/20240307/k00/00m/040/198000c
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