スタジオジブリ:“ナウシカ2”の可能性は? 鈴木P「その機は逸した」

「第96回アカデミー賞」の授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで3月11日(日本時間)に開催され、スタジオジブリの宮崎駿監督の劇場版アニメ「君たちはどう生きるか」が、長編アニメーション映画部門賞を受賞した。

宮崎監督の作品では、「千と千尋の神隠し」が2003年に日本作品で初めて同賞を受賞しており、約21年ぶり2度目の栄冠となった。同日、スタジオジブリ第1スタジオ(東京都小金井市)で会見が行われ、鈴木敏夫プロデューサーが登場した。

この日は、ちょうど40年間に宮崎監督の名作「風の谷のナウシカ」の劇場版アニメが公開された日でもあり、鈴木プロデューサーが続編の可能性について語った。

 鈴木プロデューサーは、「実はスタジオジブリは、周年を一度もやっていない。理由は、宮崎と僕が大嫌いだからです。周年は過去を振り返ること。できれば前を向いていたい」とした上で、「風の谷のナウシカ」のアニメ続編の可能性について「その機は逸しました」と語った。

「(40年前の3月11日は)ジブリの運命が決まった日。『ナウシカ』を作って公開したら大ヒットしたんです。その時は、徳間書店がお金を出してくれたのですが、大ヒットしたら、パート2を作れというのが普通ですが、徳間という社長は一言も言わなかった。彼は一個当たると、それにあやかって次もやるというのが嫌いな人でした。その精神をジブリも受け継いでいるのではないでしょうか」と見解を示した。

https://mantan-web.jp/article/20240311dog00m200011000c.html