群馬県の街デザイン案コンペ、賞金2500万円に「高すぎる」の声…新国立競技場を超える額

JR前橋駅と群馬県庁を結ぶ前橋市内の道路周辺などのまちづくりを巡り、県がデザイン案のコンペの最優秀者に賞金2500万円を贈る方針を明らかにし、
県議会から「高すぎる」などと戸惑いや批判の声が上がっている。新国立競技場(東京)の2000万円を超える額だが、予算案提出時には示されていなかった。

県は「県都に街のにぎわいを取り戻す」ため、駅から約1・5キロの道路や県庁前の広場を歩行者に優しく、人が集まりやすい地域にすることを目指している。山本一太知事肝いりの構想だ。

昨年10月の県議会で関連事業費3100万円を盛り込んだ一般会計補正予算案が可決された。県は審議の中でコンペ方式の採用は説明したものの、賞金には言及しなかった。

今月11日の県議会常任委員会で、最優秀者に2500万円、1次審査を通過した他の4者に各100万円を贈る計画が明らかにされると、
知事を支える自民も含めた県議から「びっくりしている」「戸惑いを感じる人も多いのでは」といった声が相次いだ。

県は新国立競技場の賞金額や近年の物価高を考慮したなどと説明。「国内外の著名なデザイナーらの参画を促すため」と理解を求めたが、
ある県議は「(予算案の審議)当時、内訳を議論していなかったのは反省点だ」と漏らした。

県は今月下旬から募集を始め、5月の1次審査を経て、7月には最優秀者を決めたい考えだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ab32c975f0ac1f2f3f21b0755b514007946ac9f