https://news.yahoo.co.jp/articles/368310230ea7c3f684d92832e52651b6fb49f2d4
 ロシア国営石油会社ロスネフチの主要製油所がドローン攻撃を受けて炎上した。
プーチン大統領は今週の大統領選挙をウクライナが妨害しようとしていると主張した。

ロシア・リャザン州のマルコフ知事は13日、「リャザン製油所がドローンに攻撃され、その衝撃で火災が発生した」とテレグラムで報告。
ロシア国営タス通信によれば、2人が病院に搬送された。

今年初め以降、ウクライナはドローンを活用し、ロシアの黒海からバルト海に至る地域の主要石油精製施設を標的としている。
前線での戦闘がロシア有利に傾く一方で、ウクライナはロシアの石油製品輸出や部隊に燃料を供給する能力に打撃を与えようとしている。
2月のドローン攻撃ではロシアの原油処理能力の約5分の1を損傷させたが、3月始めにはすでに回復が見られた。

今回攻撃を受けた製油所はモスクワの南東約200キロに位置する。
日量約34万バレル、年間で1710万トンの原油処理能力を持ち、モスクワ周辺の複数の州で自動車用燃料の主要供給施設だ。
前日に別の製油所もウクライナのドローン攻撃を受け、ロシアは過去2日間で石油処理能力を10%余り失ったことになる。

ウクライナがドローン波状攻撃、製油所炎上-ロシア反政府部隊も侵入

ロシア国防省は深夜から未明にかけ、ベルゴロド、ブリャンスク、ボロネジ、クルスク、リャザン、レニングラードの各州でドローンを合計58機撃墜したと発表した。
この規模は過去数カ月で最大級になる。
プーチン氏は国営通信社RIAノーボスチが13日伝えたインタビューで、ロシア各地に対するウクライナの攻撃は
「ロシアの選挙をくじくとは行かないまでも、妨害することが目的だ」と発言。「もう一つの目標は、交渉に入る場合のある種の手札を得ることだ」との見解を示した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、自国の民間人を殺傷しているミサイルやドローンによる攻撃の報復としてロシアに損害を与えることは「完全に公平」だと主張。
12日遅くの国民向け演説で「ウクライナのドローンが長距離でも機能すると誰もが目にしたと思う」と語り、
「ウクライナの長距離攻撃能力は全員の安全確保に前進する現実的な方法だ」と続けた。