政府 景気判断を据え置き「足踏みもみられるが緩やかに回復」
2024年3月22日 19時54分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240322/k10014399711000.html

政府は、3月の月例経済報告で、景気の現状について「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」という判断を据え置きました。
また、日銀の金融政策の転換を受けて「政府と日銀は緊密に連携し経済・物価動向に応じて機動的な政策運営を行っていく」としています。

政府は22日に関係閣僚会議を開き、3月の月例経済報告をまとめました。

この中で、
▽企業の「設備投資」は、半導体や自動車関連で大型の投資が進んでいるほか、企業の投資計画も高い水準だとして、「持ち直しの動きがみられる」と判断を引き上げました。

▽「個人消費」は、春闘で大幅な賃上げが続くなど、所得環境の改善が見込まれるものの、一部の大手自動車メーカーが生産を停止した影響が出ているとして「持ち直しに足踏みがみられる」という判断を維持しました。

こうした状況を踏まえ、景気の現状について「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」という判断を据え置きました。

また、日銀がマイナス金利政策の解除など、大規模な金融緩和策の転換に踏み切ったことを受けて、
「政府と日銀は引き続き緊密に連携し、経済・物価動向に応じて機動的な政策運営を行っていく。デフレ脱却と新たな成長型経済に向けて政策手段を総動員する」としています。