赤い見た目で「紅麹使ってない?」 辛子明太子企業、対応追われ

小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」のサプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次いでいる問題を受け、
福岡特産の「辛子(からし)明太子」の製造元が、消費者や取引先からの問い合わせへの対応に追われている。
赤色の見た目が影響しているとみられ、メーカー側は冷静な対応を呼び掛けている。

福岡県を中心に約50店舗を構える明太子メーカー「かば田食品」(北九州市)によると問題発覚以降、着色料として紅こうじを使っていないか、
来店客の他、ホームページ(HP)の投稿フォームを通じて問い合わせが寄せられている。

同社は辛子明太子の製造に紅こうじは使わず、別商品の一部で使用しているものは小林製薬製ではないという。
26日に「弊社が製造・販売している商品には『小林製薬製紅麹(こうじ)』は使用しておりません」などとする顧客向けの案内文をHPに出した。

明太子入りの菓子を製造・販売する福岡県内の企業は、50社以上の取引先から紅こうじを使用しているか問い合わせがあった。
商品に紅こうじは使っていないが、担当者は「『不使用を証明してほしい』と言われることもあった。
イメージが悪くなり、商品を選んでもらいにくくなるのでは」と懸念を示した。

実際、X(ツイッター)には「コンビニの明太子おにぎりを避けてしまった」などの投稿が散見される。

明太子メーカーでつくる「全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会」(福岡市)によると、辛子明太子の着色料に紅こうじの色素を使用するのは
一般的ではなく、最近では着色料自体を使用していない商品もある。協議会の竹内昌也会長は
「添加物などは、ルールに従ってきちんと表示されている。消費者には正確な情報を基に判断していただきたい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0dc1db69ca02e9d4c74bc8f6118160179079a3f